開き直り

きょうきん【胸襟】
〔胸と えりの意〕 「胸のうち」の意の漢語的表現。
用例・作例
―を開く〔=心の中を打ち明ける〕

Shin Meikai Kokugo Dictionary, 5th edition (C) Sanseido Co., Ltd. 1972,1974,1981,1989,1997

アルバイトを始めてからはや1年以上、塾講師の上司から「胸襟を開け」と5・6回言われました。そして今日、酒を飲まされながらさらに一度。
正直、仕事でここまで深く入り込むとは予想外。
塾をやっているのがわたしと上司の二人だけというのもありますが……。
わたしもアルバイトは2・3ほどしか経験がありませんが、仕事仲間ってそれなりに距離があると思います。
無論、仲良くなってもそれはそれで全く構わないわけですが、業務をこなしていく以上、お互いに深く入り込むべきではない。
何かの拍子に知ってしまっても、業務に私情をはさむべきではないでしょう*1


塾講師のバイトを始めるときも、こんな調子で始めたわけですが、いかんせんタイミングが悪かった。
わたしが始めたときには生徒6人、講師4人*2
それから講師が一人抜け二人抜け、生徒も離れていき、今ではわたし1人と生徒2人という有様。
バイトするときも単に生徒を教えることのみが業務と思っていたのが甘かった*3
同僚の講師とはほとんど話す時間も合わないうちに、一人になってしまったわけです。
これが上司との距離のとり方につまづいた原因の一つと推測。
同僚と上司がどういう話をしているのか、どういう人物なのか、全くといっていいほど手がかりが得られなかったのです。


取りとめもないですが、上司が苦手です。
自分と似ているところがあるから。
さらに祖母にも似ている*4という……。
「胸襟を開く」という言葉を念のため辞書で調べましたが……、「心の中を打ち明ける」ってカミングアウトでしょう。
いきなり「わたし……なんです」ってトラウマ暴露したって仕方ないと思うんですが……。
単に「自分の意見を言え」ってことなのか……。
ちなみに上司の話には相槌を打ちます。
否定、批判することなど滅多にしません。
「無理に話をしない」というのがわたしのスタンスなので、業務上で相談が無ければ、こちらから話を振ることはまずないのです*5
でも(推定)50歳以上の上司に言うことって……ねえ、ありますか。
失礼なこと言って、傷つけてもいけないしなあ*6
どうでもいいことならば、たくさんありますけれど*7
上司がよく話すんですけれどね……*8
上司の方は次から次へと話が飛んで、いつのまにか彼のトラウマ暴露話になることが多く、いつのまにかわたしは彼の過去に少しばかり詳しくなってしまいました。
彼が言うには「sa1riにはどうにも歪んだところがある」らしく「それをどうにかしてやりたいと思う」そうです。


塾講師やりながらも「他人を救えるなんて思うのは傲慢だ*9」という偏見をもつsa1riですが、どうやら救われる立場にあるようです。
自己を完全に客観視することはできません。
わたしも自分のことがほとんど分っていないので、良い機会です。
「胸襟を開く」が何を意味しているのかは彼のみぞ知るところ*10ですが、ものは試し、出来る限りやってみようと思います。
それでどういう事態になるかは神のみぞ知るところ。


ところで、恋人のことをいきなり話し始めるのは「胸襟を開く」ことになるんですか。
しきりに恋愛のことを聞いてくるのですがね。

*1:わたしの冷たいところかもしれませんが

*2:基本が個人指導なので生徒一人に対し、講師一人。

*3:実際に業務(給料が支払われている時間)は生徒を教えている授業時間のみ。

*4:血液型は参考程度に考慮していますが、3人ともAB型。

*5:それゆえ「暗い」と評されるわけですが。まあ、わたし自身実際そうなのかと思いますし、あの職場がわたしの全てではないので良いですけれど。

*6:ちなみにわたしは攻めでも受けでもよいようです>「受け攻め度チェック」http://u-maker.com/131476.html

*7:「話題」というもの自体、そのほとんどが「どうでもいいこと」なのかもしれません。

*8:一人身で話し相手があまりいないというのも、わたしに話したがる要因かもしれませんね。

*9:だから一神教は好きではありません。ミッション系学園に通って良く分かりました。

*10:本当は上司もわたしに対する違和感が何なのか捉えきれていないので、「心の中を打ち明けろ」というのでしょう。実際には彼もその言葉の意図が分っていないと思います。