えいゆうこうしんきょく
体調は徐々に回復しております。
このまま治りたい……。
進捗状況
『PigeonBlood③』244枚
「転」開始。
またしても自らの想像力の至らなさにorzしてます。
あるところで『アンパンマンのマーチ』についての記事がありましたので、少しだけ。
正義の味方のための歌であり、その姿が集約されているように思います。
正義の味方は孤独、というよりも孤独になってしまうんじゃないでしょうか。
「正義」という理想を貫く者に、いくらの人がついてゆくことができるか。
どのような理想も「語る」のは簡単ですが、「貫く」のは相当危険です。
反社会的*1と言ってもいい。
意思が強くなければ望みを達することはできませんが、強すぎる意志は他者を脅かします。
絶対的な権力をもつ悪逆非道の暴君を倒そうと、一人の男が立ち上がっても、死を恐れることなく彼の相棒になろうとする者がどれだけいるか。
民衆は「やっと英雄の登場だ」と言って囃し立て、やることは後方からの援助だけであったり、もしくは逆に、反逆分子だと気づかれないうちに、内部で潰してしまうのではないでしょうか。
アンパンマンの代わりに、ジャムおじさんがばいきんまんを倒すことはないのです。
愛と勇気だけが友だちさ
ならば、この歌詞にもわたしは不思議には思いません。
実際にそうなのでしょうから。
愛と勇気があったなら、なんだって成功させるでしょう。
勇気は「最も優れた殺し屋」ですから。
それに、この歌詞をアンパンマンに対して歌っているということからも明らか。
「みんな」が正義の味方に対して言い渡しているわけです。
そのうえで、「胸の傷がいたんでも」「どんな敵が相手でも」
いけ! みんなの夢守るため
と言われる。
何だ、この辛くて悲しい境遇は。
これが正義の味方の姿なのか。
アンパンマンが人の心をもつのは分かります。
それゆえに、あの曲を聴いてから本編を見ると、ほのぼの子供向けアニメには見えません。
諦めることなく理想に向かうのがアンパンマン、
理想に絶望したのが錬鉄の英雄……かな。
『最強伝説黒澤』の最終巻を読んでも、この歌を聞くときと似たような気分になります。